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2008年5月28日 (水)

どちらかが彼女を殺した

21 もう勘弁して惜しいかなと東野圭吾さん(笑)
『どちらかが彼女を殺した』1996年6月5日発行。

私が彼を殺したよりは楽だったかな? 犯人探し。
でも、和泉園子さんが取ろうとした行動、第一章2・3の状況なのにその後の展開、殺人の動機/いきさつ、実際の殺害etc.あまりに好きになれない展開。

『私が彼を殺した』はある程度納得できたが、こちらは・・・・・
何より犯人は2人も裏切っているではないか!?  2人目をあの場であのような裏切りをするとは・・・
また、佃潤一氏は、売れない絵なのに「猫の赤ちゃん」の絵を気に入ってくれてその後の展開のあった和泉園子さんを・・・・・
和泉園子さんが取ろうとしたこともひどいが、それにしても弓場佳世子さんもだからと言って友人を殺そうと思うのは・・・・・
せめてもの救いは、和泉園子さんが最後の最後で思いとどまったこと。
でも、殺されてしまう。和泉康正氏も妹のSOSを察していながら、なぜ電話を掛けなおさなかったのか。そうすればこの最悪な状態は起きなかったのではないか?
もう少し気を使ったら妹を助けられたのではないか?

犯人を直接的には書いていませんが、私的には佃潤一氏/弓場佳世子さん共に同罪と思えます。
面白かったけど 「好きになれない 小説」というのが感想。

著者のことば に 「純粋に推理の過程だけを楽しむ小説を書いてみようと思った。」とありました。確かに、そういう意味では本当に面白い小説でした!
ビデオプリントの写真にそんな意味があったのか!
自殺に見せかけているにしては不可解な証拠が多かった理由にもそういう過程があったのか!

ここから先は完全にネタバレのため未読の方は注意ください】

とっても面白かったです! でも、好きになれない!! 動機というか、きっかけが気に入らない。 特に佃潤一氏の動機が。 しょっぱなで描かれていた佃潤一氏のイメージとあまりに違った。
弓場佳世子さんが考えた殺人手段も安易というか、それは不自然と思ったし、高校時代の話が弱くなる。で、聞いた方の佃潤一氏がそれを??
個人的には佃潤一氏/弓場佳世子さんが共に犯人。でも法的には違うのでしょうね。
はっきり記載はされていませんが、明確に書かれているというか、分かるようになっています。

佃潤一氏が、法的には犯人

左利きの和泉園子さん、その部屋に残された2つの睡眠薬の袋が両方とも“右手”で開けられたので、自殺ではなく右利きの人間が犯人。
佃潤一氏は右利きであることが、随所に出ている(佃潤一氏が包丁を使って剥いたコードの切り方から等)。
加賀恭一郎刑事,和泉康正氏が犯人を特定できた。しかもそれは、弓場佳世子さんが開けた睡眠薬の袋による。
和泉康正氏は加賀恭一郎刑事との会話を細部まで回想し気が付いた。睡眠薬の袋が入っているべきゴミ箱を和泉康正氏は加賀恭一郎刑事に対して「取ってくれ」と要求する。でも既に証拠の睡眠薬の袋は加賀恭一郎刑事が回収済み。でも和泉康正氏は開けるところを見ているから改めて袋を見なくても、弓場佳世子さんが左利きだと分かって、消去法で佃潤一氏が犯人と判明した。
「弓場佳世子さんが左利き」とは明確に書かれていませんが、和泉康正氏にとって犯人が判明したのだから「弓場佳世子さんがもし右利き」とすると、どちらが犯人かまだ分からないという矛盾が生じる。つまり間違いなく「弓場佳世子さんが左利き」で、犯人ではない。


それはそうと、弓場佳世子さんは、どんな罪になるのかな? 殺人未遂にはならないのかな!? 犯人隠匿? 証拠隠滅はしているのかな???
和泉康正氏はどうなるのだろう? コードのスイッチは繋いでなかったから殺人未遂にはならないのかな? でも脅迫はしていることになるだろうし、明らかに証拠隠滅はしているし、捜査妨害は明らか。
和泉康正氏と弓場佳世子さん、どちらが罪重いのかあ? 裁判になったらなんて考えてもしまった(笑)

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