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2008年3月 8日 (土)

私が彼を殺した

1Photo_2完全に東野圭吾さんにハマってしまっております(^_^;)

1999.2/5発行。小説現代増刊号「メフィスト」'97年9月号,12月号,'98年5月号,10月号に連載された作品に加筆したもの。
とってもおもしろい書き方。ポイントとなる3人の視点で書かれているのですが、章毎に視点となる人物を変えながらストーリーを展開していく。
が、「え、えっ、えッッ!? どうしたの? それは無いだろう! どうしてくれんの!!」が感想。
直ぐさま、ページを戻しました。何度何度も行ったり来たり、しまいには初めから読み直し。

最初に読み終わってからその倍くらいの時間を必要としました。

ここから先はネタバレのため未読の方は注意ください】
この本はばれてから読んでも問題ないと思いますが!?

浪岡準子さんの自殺、そして穂高誠氏が毒殺される。
加賀恭一郎刑事が穂高誠氏の婚約者である神林美和子さんと共に容疑者を追い詰めていく。
「犯人はあなたです」という加賀刑事の言葉で終わる。句読点すらありません。
「あなた」が誰を指すのかは書いてありません。

読み返しても、ポイントとなる点を何度か行ったり来たりしても、どうしても犯人が分からない?
それで出した答えは最後から2ページ目(p281)上段にある「誰が犯人でもいい-。」
そのとおりということで自分の中では決着しました。

この推理小説の言いたいことは(法的な)真犯人が誰なのかが大事なのではないのだと。
ある意味どうでもいいというより、3人とも犯人なのだと。下手をすると4人と考えた方がいいかもしれない。

でも、一応気になったのでネット検索してみました。なるほどねでした。
メフィスト版とノベルズ・文庫版では東野圭吾さん自身犯人を変えた」という話がありました。
どうでもいいと気が付く前には「神林貴弘が犯人」の確率が99%で、それを実証しようともしました。
p82結婚式の前日ホテルの中にある日本料理店での夕食時鼻炎薬の小瓶を神林貴弘氏が持っているとき、美和子さんがトイレに立っている。このとき毒入カプセルを入れたと私は思いました。でもそうすると、最後のp282謎解き「証拠物件3枚の写真」からの話、特に指紋の意味が分からなく・・・・・
ネットで調べた通説は、「なるほどね!」と感心させられるものでした。

「誰が犯人でもいい-。」は美和子さんの言葉として書かれていますが、それこそがやっぱりこの小説というかこの状況での真実とネットで調べる前に思えてよかった。自分でそう結論付けた時、私も「霧が晴れるように自分の心の視界が開けました」。
ある意味「過去の呪縛から逃れようとした」そのこと自体が犯人なのかもしれない。

_私が彼を殺した:参考にさせて頂いたHP_
東野圭吾さんのファンサイト/御託をもうひとつだけ

「幻影の書庫」日記

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