« 可瓏 Collon | トップページ | 私が彼を殺した »

2008年3月 8日 (土)

白馬山荘殺人事件

Photo2 光文社/カッパノベルスから1986.8/31発刊、東野圭吾さんの比較的初期の作品。本人は『マザーグースの宿の殺人』というタイトルにしたかったとか。
私は、『橋の番人』としたいところ。推理とは別の裏の話、人間味もあるちょっと切なく怖い話が隠れているのが最後の最後に出てくるので。暗号の解読のヒントでもあるし。

で感想は、「久々に所謂『推理小説』を読んだ」というもの。

プロローグが2段構成になっていて、時間的階層構造とでもいうのがいいかもしれません。 ペンション「まざあ・ぐうす」で主人公の兄が死ぬところがプロローグ2。
プロローグ1はその真相が解る終盤になってやっと意味が分かるような書き方がされています。

ストーリーは原菜穂子さんが兄の死の真相を探るべく友人の沢村真琴さんとペンションでマザーグースの歌に秘められた暗号を解いていくもの。「暗号トリックと密室殺人」こてこての推理小説を楽しんでいたら、やっぱり東野圭吾さんやってくれました。
プロローグ1の行動の裏にはそんなことが隠れていたのか、しかもそれがこの人に繋がっていたとは。恐れ入りました。しかもさらに、もっと裏が・・・・

私も、益田ドクター,高瀬氏 同様 読み始め「マコトは男性」と思いこんでいました(笑)
この出発の部分をきちんと映像化しようとしたら配役は難しいだろうなどとのんきに考えながら読んでいたら、その後の展開に、うわ~! そう来るか、え、さらにそうなの。はいはいそうですよね、そうじゃなきゃ霧原マスターがこの館を手に入れる話が無意味になっちゃうしね。でも、そんな裏があったのね。最後の最後に!

やっぱり東野圭吾さん。人の愛とは? 切ない愛,どうしようもない人の弱さ,性(さが)、みたいなものがきちんと描かれていました。この辺が、秘密容疑者Xの献身、に繋がっていくのかな!?

|

« 可瓏 Collon | トップページ | 私が彼を殺した »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/186576/40577543

この記事へのトラックバック一覧です: 白馬山荘殺人事件:

« 可瓏 Collon | トップページ | 私が彼を殺した »